第5回を迎えた札幌市とSTV、株式会社映画の空気が共催する『SDGs親子映画上映会』。
今回の作品は『マダガスカル』です。
ニューヨークにある大都会の動物園からマダガスカルの大自然の中に送られてしまったライオン・シマウマ・カバ・キリンの仲良し4頭組の冒険を描いた物語です。
上映前のトークセッションには札幌市円山動物園の佐竹輝洋さん(右)が登場。
動物たちが主役の映画にちなみ、気候変動と北海道の野生動物との関係性について教えてくれました。
近年、オホーツク海側で流氷が減少したり、接岸しても期間が短かったり…という事態が起きています。
その流氷の上で出産や子育てを行うのがゴマフアザラシです。
ところが流氷がオホーツク沿岸で少なくなっていることから、エサが豊富で安全に上陸できる場所がある日本海側へと移動し生活圏を広げているのだそうです。
ゴマフアザラシのエサとなる魚は、漁師さんたちにとっては生活を支える貴重な資源でもあります。
気候変動は、野生動物に影響を与えるだけでなく、回りまわって私たち人間に降りかかって来るのです。
地球温暖化を防ぐためにはどうしたらいいのか、この上映会が来場した皆さんにとって真剣に考えるきっかけになってくれると嬉しく思います。